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魚心あれば水心

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魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

スペインワイン製造組合

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Palacio del Conde Gran Reserva Tinto
1999 Valencia D.O.
Anecoop
La Pont de la Figuera, Spain

最近、あまりワインを飲まなくなった。

理由はいくつかあって、まず1つに、10月から毎週末アルバイト(というかパート)を始め、「週末に飲んだくれる」ことができなくなったことがある。このパート、銀座にある某大手企業が経営するレストランの厨房スタッフなのだが、人間観察のフィールドとしてかなり面白く、楽しんで働いている。



誰が読んでいるかわからないので店の名は記さないが、仕事は「点心師」。
JRの有楽町から徒歩2分以内の建物(←ヒント)の中にある中華料理店で、点心厨房は、通路(←大ヒント)から丸見えです。
今までのところはクビにならずに勤まっており、このまま2月上旬まで働く予定なので、魚心に会いたい人は探してみてください。

それはともかく。

第2の理由は、最近比較的「焼酎党」であるためだ。毎日飲むのは変わらないのだが、体を使う仕事が週末入るようになったせいか、最近少しのお酒でもよく回るようになった。ワインだと、開けたら3日以内くらいをめどに空けなければならないし、少し飲みすぎると翌日残ってしまう。その点焼酎は飲み残しても苦にならないし、翌日残ることも少ない。

こうやって書いていると、何だかすっかり酒飲みも焼きが回った感じで情けないのだが、とりあえずそういうことだ。

でもたまに「今日はワインが飲みたいな」という日がある。そういう時はちょっと特別なので、以前のように「1000円以下の安ワイン」は買わないようになった。最近のお気に入りは、「1000円以上2000円までのスペインワイン」。このランクのスペインワイン、あんまり見かけないのだが、たまに売ってるヤツを買うと、「コストパフォーマンスが良いなあ」と感じることが多い。

これは1300円ちょっとだったけど、前に紹介した1600円のイタリアワインよりかなり良い。「Gran Reservaでこの値段ってどういうこっちゃ?」と思いながら購入したのだが、樽番号がちゃんと記載されているし、買う時は生産者がわからなかったのだけれど、家に帰ってラベルをじっくり読んだらProduct by AneCoopとあった。

どうやら村の組合で出荷しているブランドのようである。ミティークもそうだけど、協同組合って、ちゃんと運営すれば安くて良い商品を市場に出荷できる枠組みとして機能するものなんだよな。
日本の農協が農業をだめにしちゃったのは「金融機関としての農協」を追求したところにあって、「金融としての機能」はあくまでも「農業振興」のためのものとしてちゃんと「生産者組合としての農協」を貫いていれば、日本の農業もこれほどダメになってはいなかったかも。

最近の大手銀行の「政治献金」問題もそうだけど、金融機関って人のお金を預かって運営していているくせに、「おれたちがお前らの資産を増やしてやっているんだぞ!」みたいなタカビーな態度、どうして恥ずかしげもなく取れるんだろう。大きなお金を動かしているうちに、謙虚さという感覚が麻痺するのか、それとも、そんな感覚ハナから持たない人が、そういうところに就職するのか。銀行員(特に男性の年配者)の慇懃無礼な態度に接するたびに、「多分後者が多いのかな」と思ってしまう。

大学4年の就職活動の時、食品関係の会社の広報ばかりを狙っていたら「どうして銀行にしないんだ。銀行ならコネがあるし、地元なら就職できるぞ!」と父に言われたことがある。現、某大手5大銀行のうちの1つであったが、お金勘定や大きな額の計算が全く苦手な私にそんな話を進めるとは、父もどうかしている。しかし世間的には、現在の失業状態を見て「あの時お父さんの言う事を聞いていれば今ごろそんなことにはなっていなかったのに・・」と言う人は多いと思う。

ま、この生き方に悔いはない。
私が今までシンプルに、まっすぐに生きてこられたのは、父譲りの性格に負うところが大きい。自分ができなかったことを子どもにさせようと思っても無理なんだなあ。

ここのところ、労働問題を扱う勉強会に出ることが多い。そこで、生産者が安く、良いものを、誇りを持って市場に出せる社会がどんどん狭まっていることが、データで如実に示されているのを知ると、もう一度「労働者が不当に搾取されることなく、良い製品が生み出せる」社会に押し戻す力が必要なのだと痛切に感じる。

頑張れ!職能組合!

付記:ホワイトカラー・イグザンプションは見送られたらしいが(だまし討ちのように参院選後に再提出されるのだろう)、他にも雇用契約法という新しい法律が議論されていて、現在の労働基準法による労働者の保護が機能しなくなる仕組みが考えられようとしているので、油断しないでくださいね。

付記2:油断している間に、どんどん搾取される世の中では、刹那的な悦び(食べ放題とか手当たり次第のエッチとか)に身をゆだねるしかないのかなあ、みんな。

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by fishmind | 2007-01-16 12:10 | お酒の話