人気ブログランキング |
ブログトップ

魚心あれば水心

uogokoro.exblog.jp

魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

修道院という産業

b0010426_0324956.jpg

Orval
Trappist Ale
Brasserie D'Orval
Villers D'Oraval, Belgium

3日ごとに更新する、と言いながら、かなり定期的な更新がおぼつかなくなってきている。これからの4ヶ月が正念場。がんばって更新していきたい。

さて今日は、Jha Barでビール談義にふけっていた時の話である。



私が「エール系」と自己紹介したら、それなら絶対「Orval」が気に入りますよ、と言われた。この有名なベルギービール、名前は知っていたのだが、実はそれまで飲んだことなかった。

理由1)近所で買えない
理由2)お店で飲もうとするととても高い

普通に買っても結構な値段なのだ。330ml税抜き599円。Duvelより100円以上、高い。店で飲めば当然1400円くらい取られる。
だったら ヒューガルテンでいいや、というのが、いつもの判断なのである。

しかし理由1)が先日解消し、晴れて近所の酒屋の店頭で買えるようになったので、ついに買ってみた。
なるほど確かにエール系、それもかなりしっかり「重い」味わいだ。

能書きには、「華やかな香り」などと書いてあったのだが、飲んだ日がちょうど暑かったこともあって、かなり甘くて重い感じを受け「夏向きではないな」と思った。
多分、寒い時期にまったり飲むにはとても良いエールなんだと思う。
でも、夏はやっぱりデュバルかなあ。
懐具合を考えてみても、当分また飲もうという気にはならなかった。

さて、このオルヴァルのロゴ、何なんだろうとサイトで調べてみたら、どうも「鱒」らしい。画だけ見ると「イルカ」みたいなんですけどね。最近、日本で手に入るベルギーのトラピストエールは「日本語サイト」を作っているので、由来が知りたい人はサイトを見てください。

ベルギーで「トラピストエール」を名乗って良いのは、ちゃんと「トラピスト修道院の中でで造られたエール」だけ。もともと修道院で開発されたが、今は完全に商業ベースで修道院とは関係なくなっちゃったエールは「トラピスト」とは呼ばないそうだ。(ベルギービールJapanのサイトによる。)

トラピストを名乗っている醸造所は世界に6カ所しかないらしいのだが、このうちの4カ所の製品は、うちの近くの酒屋で手に入る。おそるべし、日本資本。
そして修道院といえども、事業収入と販路の拡大に余念がないらしく、日本で手に入るブランドの多くは、日本語サイトを立ち上げている。

私にオルヴァルを勧めてくれたベルギービール通(デュバルの栓抜きを当ててくれた人)は、ベルギービールの大半は輸出用で、ベルギー人はやっぱり他の国と同じように、もっぱらピルスナーを飲んでいると教えてくれた。
いろいろな輸出産業と観光に支えられているのが、ベルギーという国なのだ。
修道院といえども、観光地であり、輸出産業の担い手でもある訳だから、ウェブサイトの多言語化は必須なのだろう。よく見比べてみると、日本語サイトは他言語のサイトに比べて情報量が極端に少ないのだが、作ってくれているだけありがたい。

愛知万博で入ったベルギーのパビリオンでは、延々と映像でベルギーの芸術と観光の映像が流されていた。愛知万博そのものが大規模な「観光博覧会」だったとは言え、あそこまで大々的に観光宣伝用映像を流されると、国全体が観光地なのだなあ、と感心させられたのを思い出す。

少子高齢化が進む一方の日本でも、これからもっと「観光」誘致に力を入れていかなければ、という動きが活発のようだが、そう思うのなら、ベルギーの国策を見習って、とりあえず国レベルの目玉商品「京都のお寺」が他言語サイトを立ち上げられるよう、何らかの支援策を考えた方が良いと思った。

今回この記事をきっかけに、日本の観光商品の目玉である「京都の寺」のサイトをあちこち除いてみたのだが、大御所の寺でも、大半のサイトが日本語と英語しかなく、その内容(コンテンツとデザイン)もかなり「貧弱」。サイトそのものがないところもある。
京都にしてはかなり遅れてる感じだ。

こんな、修学旅行生向けのプロモーションしてちゃ、世界中の大人の客は呼び寄せられないよ。
関係者は戦略をあらめてほしいと思う。

記事が気に入ったらここをクリック!
by fishmind | 2006-10-04 00:36 | 産業と広告の話