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魚心あれば水心

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魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

軽井沢ビールレポート(4)

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Oh! La! Ho! Beer
Golden Ale
Shinshu Tomi City-Shinko Kosha Co.Ltd
Tomi, Nagano, Japan

いただきものシリーズ、第2弾。
同じ「軽井沢産」なので、比較検討を試みることにした。



これは、軽井沢に別荘を持つ友人Yの土産である。
以前いただいたビールは正真正銘「軽井沢」産なのだが、こちらの「おらほ」の醸造所は、東御市にある「株式会社信州東御市振興公社」。

株式会社とついてはいるものの、「おまえは第三セクターだろう!」と突っ込みたくなる社名だ。
それに、東御市、ってどこだよ。
私は大学時代の4年間を長野県で暮らしているので、信州には詳しいが、知らんぞ、その地名。

自治体合併の成果により、最近はいたるところに「どこだよそれ!?」な地名があふれており、こんなことは珍しくないので調べてみたら、東部町(とうぶまち)と北御牧村(きたみまきむら)が合併してできたので「東御(とうみ)市」となったようだ。
場所は、上田市と長野市の間で、こういうときはどっちかに組み込まれたりするものだが、どっちになるのもいやだったのだろう。

その気持ちは、わかる。

友人Yによると、これは、別荘の帰りに必ず寄る温泉で売っているのだそうだ。
優秀な臨床医ではあるが、産業系(特に社会システム系)には疎い彼女、私の「この会社3セク?町営?企業?」という問いに、「うーん、よくわかんなーい。どう違うのかもわかんなーい。」。
私にはそこが重要なんだが。
ま、仕方ない。

ということで、インターネットで醸造所を調べてみたが、細かいことはわからなかった。
しかしまあ名前から推測すれば、町おこしのために行政と民間が出資して作った株式会社っぽいし、その想像はそれほど外れていないだろう。
信州にはこの手の組織がいっぱいあるが、成功しているところはほんの一部だ。役所が商売に手を出すとろくなことがないことは全国で証明されているが、長野県の場合、高速道路のインターに近ければ東京から日帰り圏内なので、プロモーションをうまくやれば衝撃的な失敗は避けられるんじゃないだろうかとも思うのだが、いくつか「これはものすごく失敗してるだろう!」というような企画を見たことがある。

こういう箱物を使った町おこしで成功するのは難しい。(イベントも同じ。夕張を見よ。)私は元祖町おこし事例の一つ、長野県南木曽町妻籠が地元に近くて小さい頃はよく連れて行ってもらっており、あの町並みをよくぞ今までがんばって保存してくれたなあと感謝しているのだが、あそこまでやっていても、町の内情はかなり厳しいようである。

地ビールに話を戻す。
90年代に、地ビール製造の解禁と町おこしブームが時を同じくして起こったため、こういう第三セクターや、観光開発会社が地ビール製造に着手するケースが相次ぎ、日本の地ビール醸造所の数は一時非常に多かった。
しかしもちろん、目新しさだけで商売が長続きするはずはない。多くの醸造所が赤字による閉鎖を余儀なくされたので、現在は母体が三セクでも、それなりの淘汰を受けたビールが残っている。

このおらほビールのサイトを見たら、このゴールデンエールは、今年のジャパン・ビア・フェスティバル2006のアメリカンエール部門で銀賞をとったそうである。県内の銘柄では唯一、5年連続の受賞!と誇らしげに書いてあるところがほほ笑ましい。
でもま、アメリカンエール部門には以前紹介したアンカーを含む有名どころも含まれていたのを知っているので、よかったねえという気持ちだ。

実は私自身は、同じエールならヤッホーのよなよなの方がおいしいと感じたのだ。
これも悪くないのだが、私の好きなエール独特の癖のある香りとすこし絡みつくような舌触りに乏しい。苦みも弱い。
これは完全に好みの問題だと思うので、おらほの方が美味いという人がいても反論しないが、ベルギービールが好きな人だと、このビールはちょっと物足りなく感じるんじゃないかと思う。

このレポート、次回に続く。

(この記事、三日後に続く。ちょっと忙しさが増しており、記事作成が間に合わなくなってきている。三日ごとの更新なら、まだブログと言えると思う。落ち着いたらまた隔日に戻すつもりなので、しばらくの間ご容赦願います。)

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by fishmind | 2006-09-01 08:48 | お酒の話