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魚心あれば水心

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魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

料理天国

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Chateau La Bonnelle Rouge
1996 Saint-E'Milion Grand Cru A.O.C
Francois Salzer
Gironde, France

昔、たぶん昭和50年代頃、「料理天国」というテレビ番組があったのをご存じだろうか。
今をときめく(いや、今やすっかり商売人になってしまった、と言うべきか)クィーンアリス石鍋シェフが「ヌーベル・キュイジーヌを提案する若き天才料理人(まだ20代だった)」と紹介されていた時代である。



定かではないが、私の実家のある地方では5チャンネルだったように記憶しているので、おそらくTBS系列の番組だろう。スポンサーはキッコーマンとサントリーだったんじゃないか。
番組の合間に開高健のCMが流れていたように覚えているから。

実家がレストランで、当時「料理人」が将来の「現実的な職業」選択肢の一つだった私は、この番組の熱心な視聴者であった。現在傾けているワインのうんちくも、多くはこの番組から得、「サンテミリオン」という地名を最初に知ったのも、この番組だった。
そんなことをなぜ覚えているかというと、ここのブランドのワインを視聴者プレゼントか何かに出していて、すごくほしかったからである。もちろん子どもは応募することができない。

前振りが長くなったが、子どもだった私の中で「テレビで紹介されるような超有名なワインの名前」として刷り込まれている「サンテミリオン」グラン・クリュ、ハーフボトル1239円というのを今回試してみた。

ちなみに購入店はオーエム酒店である。
生産年は1996年。
安いということもできる。
だから買ってみたのだ。
サンテミリオンを試すのは初めてである。

感想だが、全然たいしたことなかった。がっかり。

保存が悪かったのか、最初からたいしたことないワインだったのか知らない。多分前者であろう。そしてだからこそ、この値段で出ていたのであろう。

シャトーワインはだいたい、そのシャトーと畑の絵柄がラベルについている。
当時の日本人に対するフランス料理文化定着を狙ったテレビ番組で大上段に紹介される、「シャトーでのワインづくり」の様子は「良いワインってどんな味なんだろう」と子ども心をわくわくさせるものだった。今思えば、番組作りが上手であった。
何かを作り出すために一生懸命働く人が、小さい頃から好きだったのだ。私も将来は何か「職人仕事」を選びたいと思ってもいた。

・・・・・。

例えハーフボトルとはいえ、生産者が一生懸命作ったワインである。グラン・クリュ(偉大な畑)とついているのであれば、一応それなりのできばえを見越して瓶詰めされたワインに違いないだろう。プロが作ったものを売る以上、流通させる側もプロとして、消費者の手元に届くまで、品質を保てる保存と輸送に最新の注意を払って欲しいと思う。

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by fishmind | 2006-03-07 05:49 | お酒の話