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魚心あれば水心

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魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

Mama T のお気に入り

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Rose D'Anjou
2003 Rose D'Anjou A.O.C.
Remy Pannier A
Val de Loire, France


珍しく「ロゼ」の紹介。
バレンタインデーだしね。

友人Tさんからのいただき物だ。

このTさんは、いつも登場する飲み友達のTさんとは別人なので、区別するためにMama Tと呼ぶことにする。(なぜか、飲み友達に「T」が多く、まだここに登場していない「T」さんもいる。これらTsの皆さんは、よく私にお酒を貢いでくださる。ブログで取り上げて!という意味だろうか。)



Mama Tはかなり飲める人だが、彼女の飲み方を見ていると、本来それほどお酒が好きな人ではなかったんじゃないか、と思える。甘口で口当たりのよいお酒が好みだからだ。どっちかというと、飲みながらみんなであれこれ話して騒ぐのが好きで、その流れで酒量が増えてしまうタイプ。
こういう人いるよね。

私はロゼは色と雰囲気で飲むお酒だと思っているので、自分が買って飲むことはないし、お店でも女の子の友達(それもあまり飲めない)がいるときしか頼まない。
ロゼは可愛いボトルに入っていることが多いし色もきれいだし、何よりも、飲める赤やおしゃれなカクテルを選ぶより圧倒的に安くつく。
それに、日本語の「うまい」は「あまい」から転じていることからもわかるとおり、甘みはおいしさを感じる必須条件なのだ。甘い(甘くないロゼって飲んだことないけど存在するのかな?)ロゼはそれだけで評価に下駄を履かせてもらえ、はずれを引くこともないわけだ。

さてこのロゼ。「差し入れ」と値札付きでもらった。1200円。
Mama Tが「安物だから」ともってきたものが「全くの安物」だったことは一度もない。彼女の言う「安物」は「安く売っていた(けれどちゃんとしているわよ)から買ってきたのよ」という意味である。これも、生産年度表記のあるれっきとしたAOCで、Mama Tらしいチョイスと言える。
実は私は評価できるほどロゼを知らないのだが、甘ったるすぎずおいしくいただけるレベルで、まあ上出来。
お店で頼めば高い方のロゼになるだろう。

せっかくだから一緒に飲みましょうと二人でこれを空けていると、携帯が鳴った。
なんと大学時代の恩師からで、「教え子と結婚することになり、パーティをするが来ないか」というものだった。お相手は、大学教授時代の最後の教え子の一人らしい。
ちなみに先生、私と同い年の娘がいる。

約40歳の年の差カップル、である。

愛妻家で、数年前に奥様が他界された時の消沈ぶりは大変なもので、身体も壊し、「私も早くお迎えが来てほしい」と言っていたので、「今は一日でも長生きしたいと思っている」と幸せそうな声なのは何より。「東京から長野は遠いよね、無理だよね・・・」と言いながら、声が弾んでいる。手紙でもいいのにわざわざ電話をくれたのは、どうも先生「あんたも頑張りなさい」と言いたかったかららしい。(ご心配いただきありがとうございます・・(^^;)。。しかしご自身をピカソになぞらえるのは、ちょっとずうずうしいと思いますよ。)
この人は荻原碌山研究の第一人者なのだが、恩人の妻への断ち切れぬ思いを彫刻にぶつけて夭折した碌山とは対局の生き方をしていると思う。ま、長生きしてくれそうなのは嬉しいが。

近々ご機嫌伺いに参りますと電話を切って、Mama Tと二人、ロゼ1本分をその話題とともに消費した。Mama T曰く、「私の祖母が、愛妻家ほどあきれるほど早く再婚するってよく言ってたけど本当ね。」。そんなもんかもしれん。

よい知らせを連れてきてくれるなら、たまにはロゼも良いかもね、というお話です。

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by fishmind | 2006-02-14 08:06 | ジェンダーの話

by AYUHA