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魚心あれば水心

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魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

コイズミ現る!

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TITLE:駅前演説会
DATE:2005年9月10日(土)
TIME:15:00〜16:00
AT:三軒茶屋駅前交差点



ついにやってしまった。

政治ネタだけは扱うまいと思っていたのだが。
私もこれでいっぱしのブロガーってことか。(でもまだ匿名ブログだから、とりあえず公共の議論の場所とは認められないはずだと思うけど。)

それというのも、三茶に小泉純一郎がやってきたからだ。なんか、書かずにいられなくなってしまった。
(本当は今日は、ナンパな師匠の展覧会のニュースを載せるつもりだったのに。この分だと載るのは明後日になります。)



昨晩、通りすがりにちらりと見た「おちたかお(自民党・郵政民営化賛成)」の選挙ポスターで、明日コイズミが三茶に来ることを知ってはいたが、時間までは詳しく見ておらず、多分夕方遅くじゃないかと何となく思っていた。今日は千葉で遊説したあと、最後に世田谷入りすると新聞に載っていたためだ。

ところが3時をすぎた頃から(到着時間は3時だったらしいが、遅れた)急に外が騒がしくなり、「あれ、これは誰かがやってるぞ」と思い、買い物がてらちょっと見に行こうかとマンションを出た瞬間、ヘリの爆音。見上げるとホバリングで旋回しているヘリ2機を目視確認。
「あ、コイズミ来てるんだ。」と、交差点に行ってみた。

b0010426_1925159.jpg三茶前の交差点はすごいことになっていた。とにかく、防弾チョッキをつけ「警視庁」のラベルを体中に貼った警察官と、小柄で、努力して感じの良さそうな目つきをしていなければ危ない人とほとんど変わらないグレースーツのSPが50センチ間隔で立ち並び「ここは通路ですので立ち止まらないでくださーい」「自転車はこの先通り抜けできませーん」と大声で呼ばわっている。
交差点を渡る前にデジカメのセットをすませて、通り抜け不能なほど混み合っている駅前に向かった。

知らない人のために説明すると、三軒茶屋には「駅前広場」のような気の利いた演説スペースは存在しない。国道246号と首都高3号線が三階建てになって「地震が来たらひとたまりもない」状態で立て積み並行して走っている通りに、世田谷の中心部を突き抜ける「世田谷通り」と、やはり繁華街である下北沢に向かう「茶沢通り」が交わった巨大変形交差点が「三軒茶屋駅前」の正体だ。
地下にある「東急田園都市線三軒茶屋」駅と、地上にある路面電車「東急世田谷線三軒茶屋」駅の間は100メートルほど離れている。乗り換え通路は半地下で、ここが駅前広場と言えなくもない程度の広さを保っているが、利用率が高い路線で、夜遅くまで人が絶えない。
さらに地上の道路は東急路線バスルートの分岐点で、渋谷方面、世田谷・成城方面、下北沢方面、二子玉川・自由が丘方面と、ほとんど1〜2分間隔でバスが通る。

b0010426_1936227.jpgこんなところに選挙カーを1台止めて演説するだけでもかなり迷惑なのに、首相が来るということで機動隊の巨大バス(ではないな、装甲車でいいのかな?ちゃちだけど。)が、ざっと数えただけで5台、プラスパトカーが2台くらい止まっている。
狭い歩道を2つに割って見物スペースを作ってはいるものの、すでにすっかり見物人ははみ出していて、収拾がつかない状態になっている。こんな狭いところで演説会を開く方が悪いんで、「立ち止まるな」という方が無茶であろう。

さすが三茶、と思ったのは、自転車で通り抜けたい主婦とSPが路上でやり合っているのを見たとき。「迂回しろって、この中に用事があるのよ!」(おばさんの言い分もっとも。駅前交差点の周辺の道路に面して商店街があるんだから。)おばさんはどこでも強いものだが、「純一郎おっかけおばさん」人口は、このあたりは案外少ないかもしれないと思ったりした。(あ、今おっかけを引き連れてるのは安部晋三なのかも)

とはいえ、いつも利用するキャロットタワー1階のショップも、ガラス越しに演説を眺める人でいっぱいだ。さすがにショッピングセンターの中にSPはおらず、代わりに東急の警備員が人を捌いている。
三茶の交差点で長く駅前演説を見てきた経験から、今日の駅前演説は今までとは人出のレベルが二桁は違う感じがした。

小宮山洋子危うし。
オチ君みたいなタイプを支持したい人、三茶近辺には多く住んでるぞ。

三茶が含まれる東京6区は、世田谷の大きな部分を占めている。世田谷というと芸能人などが多く住む高級住宅街というイメージが強いようだが、一昔前までは農業地帯で、土地を売って大金持ちになった地主さんの声が大きい「古いタイプの日本の村社会」が結構根強く生きているところだ。
一方、都心に通う地の利(とブランドイメージ)から、このあたりのマンションは高く、それなりに成功したビジネスマン(大企業部長クラス以上。インテリ層)も多く住んでおり、どっちにしても伝統的に自民党が強い土地だった。

ところが、大蔵大臣まで務めた「おちみちお」が汚職で失脚、さらにおちみちおと常に争っていた民主党の官僚政治批判で知られた石井こうき議員が刺し殺される事件が起こるに至って、自民党はインテリ層の支持を失った。
それ以来、石井こうきの弔い合戦としてかつがれた小宮山洋子が安定した人気を保って勝ってきていたのである。
しかし、去る者は日々に疎し。
石井こうき議員のことなんか、もう誰も覚えちゃいないだろう。
忘れっぽい国民性だからな。

しかし、今日の交差点の混みようは尋常ではなかった。冷やかし半分もかなり含まれているだろうとはいえ(やじも声援も少なかった。数は多いが、みんな「コイズミが来てるぞ」という感じで遠巻きに眺めていた。)眺めるだけでも影響はあるだろう。

あとは、首相を眺めようと集まった人に対して、候補者がどの程度インパクトを与えることができたか、ということになるのだが、私には、首相もおちたかおの演説も、「いまいち」に聞こえた。
だって(当たり前だが)郵政民営化の話しかしないんだもん。
隣に立っていた軽そうな若いビジネスマン二人組も「民営化賛成か反対か、って言われたら、とりあえず賛成だよな」と話している。

そりゃそうだ。
小さな政府小さな政府と連発するが、州の自治が徹底しているアメリカ政府と日本政府の職員数を比べても意味ないんである。
「郵政民営化ができなくて、他の改革ができるのか」とオチ君と二人で叫んでいるが、このレトリックなアジテーションも聞き飽きたなあ。

誰かつっこめよ、と思っていたら、隣に立ってたおじさんが「まあ言ってることはテレビと同じだねえ。」と話しかけてきた。このおじさん、演説より、私がブログ用の写真を撮っていたデジカメ(Che-ez!Tinio)に興味があったらしい。
「こんな小さくて音も撮れるのか」「動画は撮れるのか」などと質問されたので、簡単に説明してその場を離れた。

b0010426_19315261.jpgさて、コイズミ演説会はおじさんの言うとおり「テレビと全く同じこと」を言っており、目新しいことはなかった。「支持を拡大している」らしい「おちたかお」君(地元は三軒茶屋なので、デビュー戦の時から駅前演説の様子を見ている。)はどの程度成長したのかな、と観察してみたが、やはり「大企業のトップ営業マン」という感じが全然抜けていない。
最近多くなったよな、こういう印象の若い政治家。なんていうのかな、政治家然としたオーラ、みたいなものがさすがに多少欲しい年齢になってきていると思うんだけど。演説は政治家っぽくなってはきていたが、風格という点では影もない。(今回サイトを見たら年上だった。ずっと年下かと思っていた。)

それでも多分、人気は上がっているんだろう。なにしろ、あのバカ丸出しの安部晋三が大人気という世間の見る目なのだから。オチ君、安部晋三よりはだいぶましである。

さて、演説会の混雑ピークは約1時間ばかりで終わり、撤収作業中に、小宮山洋子の選挙カーが三軒茶屋交差点を通過した。とりあえず最後の最後に世田谷全体を流す作戦なんだと思う。車上から身を乗り出さんばかりに手を振りながら、しかし車のスピードは落とさずに、撤収中の機動隊装甲車の前を通過していった。(おちたかおの選挙カーは、その10分前くらいに下北沢方面に移動していた。)

大丈夫だろうか、小宮山洋子。
子ども政策担当大臣っていうだけではインパクトないぞ。(大事な政策ではあるが。民主党案は自民党の少子化対策よりもだいぶましだが、ひねりと実効性には欠ける。民主党は党内にねじれがあるので、具体的なようで抽象的なマニフェストしか出せないから、これをわかるように選挙民に伝えるのは難しいと思うな。郵政問題に焦点化された選挙を決行された時点で、民主に勝ち目はなかったのかもしれない。)

このネタ、明日に続く。(多分)

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by fishmind | 2005-09-10 19:22 | その他の話題