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魚心あれば水心

uogokoro.exblog.jp

魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

天然水って何だ?!

天然水って何だ?!_b0010426_110798.jpg
MALTS
Lager Beer
Suntory
Akagiyama, Japan


国内大手普及「ビール」製品の一番安いラインで、唯一麦とホップしか使われていないのが、MALTSである。

麦とホップと「天然水」だけでできているというのがMALTSの売りなのだが、麦とホップだけではインパクトが弱いのか、最近は「天然水」であることを「麦とホップ」以上に強調している。(写真ラベルは赤城山水系のもの。東京では、赤城水系と丹沢水系の2種類が売られていることが多い。)



サントリーがウイスキー醸造のための水源を「南アルプスの天然水」として売り出して、思いがけずヒット商品となったことから、何でもかんでも天然水を強調すればいいというモードになっているように思えるのは、私だけだろうか。(ついでに言うと、「南アルプス市」はやりすぎだろう。私の中の許せない地名No1だ。南セントレア市が流れてくれて良かった。町村合併でこれ以上怒りたくない。)

天然水という表現、単に水道水でない、という以上の意味は含んでいない。商品化するには、保健所が「飲料に適するかどうか」水質検査しなければならないが、別にその辺の普通の井戸水(その辺の普通の井戸、って、そういえばなくなりましたね。そう考えると特殊か。)だって天然水なのだ。

MALTSの特徴はなによりも麦とホップ(と水)「だけ」であることなのだから、もう少しこっちを強調するラベルにしてもらいたい。とはいえ、麦芽とホップ「だけ」のビールの「うまみ」がわからない消費者が増えているという別の問題もあるから、強くは言えないのだけれど。

ただ、率先してMALTSを買っている人が、そこにこだわっていることは多いと思うな。特に夏場は、MALTSより切れのあるビールがうまいと感じることも多いし、このラインのビールの中からあえてMALTSを選ぶのには動機付けが必要だもの。その点、麦&ホップonly製品に対する消費者向けの啓発を、今後は進めてもらいたいと思う。

MALTSは、懐があまり豊かではないが、発泡酒にする気にもなれないときの選択肢だけど、40円余分に出してもヱビスにしてしまうことも多い。麦芽とホップのうまみを十分引き立たせるには、このビールが軽すぎる(薄い)ことは事実なのだ。

あ、だから水にこだわっているのか。

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by fishmind | 2005-07-30 11:39 | お酒の話

by AYUHA