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魚心あれば水心

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魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

卯月の二十日間(11):2011年3月11日(金)

2011年3月11日(金)の20枚
※Web写真展の趣旨説明はこちら。


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その日の朝。
午後遅い時間から大宮でインタビューの約束があって、出かける準備をする前にふと思い立ち、室内の様子を何枚かスナップした。
振り返ってみれば、このタイミングで自室を撮影した意味は大きかった。



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これが、当時の私の作業スペース。壁一面、本とファイルで埋まった日常。
撮影時刻、2011年3月11日、13時49分。
そして…
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2011年3月11日、15時9分の同じ場所。
一つ前の写真の、およそ1時間後。
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出かける前にちょっと髪を直そうと思い、洗面台の鏡を見ていた時。「あれ?揺れてる??」
最初の揺れは、ふわーっと波にのってる感じ。鏡を見ていたせいもあり、「あれ、めまいかな?」と錯覚した次の瞬間、「ゴゴゴー」と音を立てて、マンション全体が揺れ始めた。

「え、これ、地震?!」
慌ててバスルームを出て、とりあえず出てすぐのところにある一番大きい本棚を抑えた。
本棚からバンバン本が飛び出してくるのは止められなかったけど、とりあえず本棚が倒れるのは防げた。
「どうか神様、PCの上に本を落とさないでください…」と言う願いが聞き届けられたのか、PC上に本が落ちて、その反動でPCが床に落ちる、という悲劇は免れた。
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揺れが収まってすぐ、訪問予定の小学校に電話。「もしもし、今日夕方訪問する予定の…」と早口でまくし立てたが、「プツッ」と通話が切れ、「ツーツーツー」。しかし先方も、約束に行けないことはわかっただろう。
すぐ風呂に水を貯め、アポイントに伺えない旨のメールを出して、撮影用のバックパックにPC、カメラ、非常食と水、自転車用のヘルメットを詰めて街へ。
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空は普段通り。朝は良い天気だったのに、午後から曇ってきていた。
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冬ミカンが実ってる。
緊迫感があるのは人間社会だけ。
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「いつ動くんでしょうか?」「わかりませんねえ…」という会話が呑気に感じられる。
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非常時の慌ただしい雰囲気はあるものの、この時点ではみんな、現実に何が起こっているかわかっておらず、何となく様子をうかがっている感じが強かった。
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公共交通機関はすべてストップ。三軒茶屋みたいな繁華街は、こうなると一瞬で街に人があふれてしまう。
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従業員ミーティング中。
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街全体が「とりあえず動きを止めた」感じ。
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おりしも下校時刻。お母さんたちが、必死の形相で学校に向かっていたり、携帯で連絡を取り合ったりしている。
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渋谷に向かうバス。とりあえずこの状態で何台も連なって渋滞中。
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三軒茶屋駅ビル1階。みんな、携帯画面を見つめてる。
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居酒屋さんが店内のテレビを見えるところに出してくれた。
すでに津波の映像がテレビを席巻している。
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店舗の掲示の仕方もいろいろ。
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17時26分。まだ地下鉄は止まっている。
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21時25分。大渋滞。歩いた方が完全に早い。
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国道246号線。都心から渋谷を通り横浜に向かう人の流れは朝まで途切れなかった。

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by fishmind | 2012-03-11 12:38 | 写真表現の話