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魚心あれば水心

uogokoro.exblog.jp

魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

ブログ引っ越し宣言(その1)

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三軒茶屋のランドマーク、キャロットタワーからみた夕焼け


2004年、当時携わっていた仕事上、ブログというものの仕組みを知る必要があって、このブログを立ち上げた。

2011年10月現在(この記事も含めて)、234本の「駄文」が掲載されている。



記事の大半は、飲んだお酒の批評や、お酒に絡めたうんちくだが、写真批評や文化芸術の話、本や映画の紹介もしてきた。仕事に直結する、非営利事業マネジメントやボランティア活動、感染症の記事をかいたり、時々の時事ネタをとりあげたり。どこに掲載してもらえるわけでもないコラムをのっけてみたりもした。

毎日とは言わなくても定期的に記事を書き続けるのはなかなか大変で、途中何カ月も更新が滞ることもあったが、ごくたまーに、「面白い」と言ってくれる声があったりするのを励みに、なんとか今まで続けてきた。

しかしここ3年(2008年~2010年)は、大学院でに通っていたこともあり、年1回しか更新できていなかった。ブログのことを忘れていたわけではないが、お酒やイベントの記事を書く心理的な余裕がなかったし、何より、急速に進歩するITコミュニケーションにもついていけなくなってきて、「いっそ閉じてしまおうかな」という気にもなっていたのである。

このブログ(だけでなくIT全般)への倦怠感を、もう一度ちゃんと発信するモードに切り替えなければ、と思わせたのが、先般発生した東北地方の大災害であった。

実は私はブログのことだけではなく、大学院が終わったらとりあえず社会活動からは完全に足を洗い、完全な隠居暮らしをしようと考えていた。

大学院での3年間で博士号と国家資格を取ったのは、20年間必死になってお金にも肩書きにもならない仕事をしてきたつけを払い、この上なくあやしい自分の履歴書に「読めば誰でもその人が理解できたような気持ちになる」1行を加えたいと思ってのことであった。

それなのに、というべきか。

今回起こった災害、特に福島の災害は私に、「これを無視して隠居したら一生後悔する」と思わせるのに十分なだけのインパクトがあった。

私は今まで、社会の危機管理と差別・排除の関係をどう読み解き、差別や排除の起こりにくい社会を作るかを仕事上の課題としてきて、研究テーマもその延長上においてきた。だから今回の災害を契機に起こった社会の危機と、それに対して右往左往する人々の行動様式は、今まで頻繁に目にしてきた、なじみ深いものである。
しかし、事態の深刻さと規模の大きさは、今までの比ではない。本当に一筋縄ではいかないことが、自分の地元(日本国)で起こっているとわかっていて(ここまで深刻に今回の事態を捉えている人がどれだけいるのか知らないのだが)、「(若い人に任せて)引退」というのは無責任な話であろう。

とはいえ私は、「年寄りの冷や水」という柄でもない(年寄りに出しゃばられるのは、若者にとっては迷惑なものである)。しかし、今まで崖っぷちをとことこ歩いてきているので、厳しい道のりのどのあたりが崩れやすいかとか、どこを歩いちゃいけないのか、というようなことは、突っ走りがちな若者よりはわかっているだろう。

ということで、いったん決めた「引退」を少しだけ先に延ばして、もう少し現場にいることにした。
今の私のテーマは、これから前に進もうとする人々をどうやったら「支え」、「勇気づける」ことができるか、である。

この稿、次回に続く。

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by fishmind | 2011-10-02 14:17 | 作者の近況報告