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魚心あれば水心

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魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

モードチェンジ宣言

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DENBEE Beer
Kerch
Hamada Shuzo Co.Ltd.
Kagoshima, Japan


さて。
このブログを定期的にみている読者がどのくらいいるのかは知らない。おそらく大半が現在の友人または過去に友人だった人々ではないかと思う。
であれば、このブログがおよそ4年にわたって、「年1回更新」だったことをご存じであろう。
しかも、今年はこのブログ恒例の「トップページの架け替え」もしていない。例年、最低でも年の初めには「年が変わりましたよ」という挨拶をかねて、ブログトップの写真を今年の干支にかけ替えてきたのに。

今年の干支は「ウサギ」だ。
私は今年は、住吉大社のウサギの像をトップに飾るつもりでいた。こんなに写真を悩まなかった年も珍しかったのに、9月24日現在、まだ掛け替えていない。

理由は、「住吉大社に行く時間がなかった」ことと、「住吉さん」に行く予定だった3月のお彼岸前に、地震が起こってしまったためだ。



多いに関係するんである。

実は、だいぶ以前にブログで紹介したとおり、2008年の米国研修で、「アカデミズムを修めておくことも重要」と遅ればせながら認識し、帰国翌年の2009年から2011年まで大学院生をしていた。そしてこの3年間というもの、粛々と勉強していた。
専攻は「医療福祉学」であった。

社会人大学院なので、授業は夕方から夜、主には4限から7限。修了すると午後9時半を回る(7限終了は21時10分)。授業がすごく難しいということは無いのだが、それなりに集中力を要するので、一生懸命やっているとそこそこ疲れるし、並行して自分の研究も進めなければならない。

ということで、この3年間は、以前よりお酒が飲めなくなっていた(今は若干復活気味です)。
健康維持から考えれば良い傾向である。
しかし、このブログはずっとお酒の記事をメインに書いており、たまにネタを拾っても(ブログに書きたいお酒に出会っても)、酒のことよりも先に考えなければならないことが多く、結局記事にならない状況が続いていた。

そして、四苦八苦した博士論文もようやく「学位をあげますよ」という段階までこぎつけることができ、卒業式(3月15日)も決まって、卒業記念旅行(3月13-14日)を直前に控えたまさにその時に、311が起きた。

卒業記念のゼミ旅行(伊豆だった) 中止。
卒業式、中止(式典会場の体育館の天井が落ちた)。
大学院は大教室を使った学位授与式を開いてくれたけど、定番の帽子もコートも着られず(憧れてたのに!)、大学院長の祝辞は「メメント・モリ」で始まるという、めでたさのかけらもない卒業だったのである。

そしてその後は、怒涛の日々。
詳細は後日に譲るが、被災地支援と復興計画のためのいくつかの仕事に忙殺され、ちっとは更新できるようになるかな、と思っていたブログも更新できず(もちろん住吉さんにも行けず)、気づいたら半年経っていたのである。

実は今も、さほど状況は変わっていない。
のんきに安酒の批評を書いていられた昔に戻れればどんなにいいかと思ったりする(いや、これは実は本心ではなく、昔にはあまり戻りたくないのですが、昔は自分一人の状況が深刻だったのに、今や自分と同じように切羽詰まった人が日本中にいっぱい出現してしまったという事実に圧倒されているのです)。

ここまで読んで、勘の良い読者はわかったと思うが、実は当分、お酒の記事は更新しないことにした。理由は、もっと他に書くべきことが増えたためである。自分の専門である保健医療福祉関連の記事と、原発事故による健康被害の記事である。

このブログの読者は、「酒ネタ」に代表される「遊び人系記事」と、「読書・時事ネタ」に体表される「評論系記事」のファンに分かれていることを知っているので、私はこの宣言により半分のファンを失うことになりそうである。状況が許さないとは言え、残念だ(こっちの方が数が多いのに!)。

そこで最後の酒記事として、濱田酒造の地ビールを紹介しようと思う。これは2007年9月、私のアメリカ外遊からの帰国祝いに、精神科医の友人Yがくれたもので、どこかで記事にしようと思いながら時間が経ってしまったものだ。その際「ブログで紹介して!」と言われていたにもかかわらず、なんと4年も紹介しなかった。

「ブログの定期更新再開」「記事の方針転換」を告知する前に、このビールだけは紹介しておかねばならない。
このビールをつくっている濱田酒造は、全国的にCMが流れている「海童」という焼酎のメーカーで、所在地は鹿児島の「いちき串木野市」である。薩摩半島の西側だ。Yは鹿児島市内で行われたDVに関する講演会に招かれたようである。講演は役所の動員がかかっていてすごかったらしいが、詳しくは聞かなかった。とにかく講演後に近くの温泉(この楽しみが彼女の趣味なのだ)に行き、この焼酎メーカーの酒蔵見学に連れて行ってもらって、お土産に購入してくれたようだ。

で、味なのだが・・・。もらっておいていうのも何だが、平凡である。これならば私のひいきブランド「多摩の恵」がかなり勝っている。この酒蔵では絶対に焼酎の方がうまいはずだ。(Yは焼酎がわからないのでビールを買ったと思われる。)もし濱田酒造に行かれる際は、ビールではなく焼酎を試されることをお勧めする。

大学院の授業に「医療映像論」というのがあり、この先生(映画監督の諏訪淳さん)が「日本酒の蔵元」と「焼酎の蔵元」を取った映画を授業で見たのだが、同じ酒造りでも、工程管理は全然違うと思った。日本酒の杜氏の方がビールの工程管理には向いているのかもしれない。いや、あるいは気候や水に関係して、工程管理が難しいのかもしれない。いや、もしかすると、鹿児島の人はビールはあんまり飲まないので(これは私の知人友人の鹿児島出身者がみんな言うことだ。彼の地では最初から焼酎、最後まで焼酎らしい。)、「うまいビール」に対するこだわりが弱いのかもしれない。

なんとなく最後の説が一番もっともらしいが、事実は不明だ。

ともあれ、このビールはYが「ブログに書いてほしい」とコメントしてプレゼントしてくれたものなので、とりあえず紹介せねば思って書いた。当分酒ネタは書かないつもりであるが、酒ブログファンのみなさまも、良ければたまにはブログをチェックしてみてください。

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by fishmind | 2011-09-24 22:23 | お酒の話