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魚心あれば水心

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魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

2009年近況報告・その1

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TITLE:第67回日本公衆衛生学会総会
DATE:2008年11月7日(土)
AT:太宰府天満宮



何から書き始めればよいのであろうか。

この牛の説明か。

これは、太宰府天満宮の守り神である。
菅原道真と牛がいかにゆかりが深いかは、ウィキペディアで「天神信仰」を引くと詳しく出ているので参照してほしい。

要するに、大宰府に行ってきたということだ。




そしてこの牛を発見し、「来年のブログに使えるかも!ラッキー!!」(大宰府に行ったのは去年の11月)とカメラに収めて持ち帰ったのであった。牛は何頭もいたのだが、この紅白のねじり鉢巻をした牛がまさに今年の気分にぴったりだったので、ブログデザインを一新して新たな年を迎えたのであった。

さて、このブログは長く更新停止状態が続いていた。
まとまった記事を最後に更新したのは昨年の2月。その記事も含め、去年ブログをアップしたのはたったの4回だった。

その前年は「アメリカに行きます」と宣言し、ブログ更新を停止。別ブログでアメリカ報告を配信していたのだが、やんごとない事情(これは後日改めて報告する)のために途中で更新を停止することになってしまった。

そしてそのまま長い沈黙だ。

このブログだけを読んでいる人には、まだ私は「アメリカにいる」と思われているかもしれない。(一応以前の記事で「帰国した」と書いてはいるんだけれども)。

渡米の際にメールアドレスを変更して出かけたので、メールが届かなくなり、「まだアメリカにいるの~?」という内容の年賀状が来たりもした。

さすがに、どうやらいつまでも沈黙していると心配する人もいるらしいと気づいたので、ともかくも、この1年間に起こったことをざっくりと報告する。

まず、2007年の半年間の渡米。
国際交流基金日米センターから奨学金(のようなもの)をいただいて、2007年3月から9月まで研修に行ってきた。帰国後いくつか報告会なども開いたが、あまりにもマイナーな内容(男性の脱暴力支援)だったため人が集まらず、またその後、研修先の団体がつぶれてしまったため(実は今、小規模なアメリカのNPOは資金難のためどんどんつぶれている。残っているところは、国策として連邦や州の資金が流れ込んでいる大きな所しかないようだ。この辺の動きはまたそのうち報告する機会があるだろう。)、しばらくはまとまってどこかに報告や発表をすることは無いと思われる。

しかし半年間の学びは有益で、現在やっている実践に活かせるような示唆がいろいろと得られたので、まあよかった。

で、そうした報告が一段落した昨年春、思い立って大学院に行くことにした。こういうルートをとる人は結構いるようなのだが、たいがいそういう人は外国の大学院(英国が多い)に行くのに、私は日本の大学院に潜り込むことにした。お金が無いのと、とりあえず効率的に勉強するには日本の方が良いだろう、という考えからである。外国の大学院は、自費で行こうとすると高いのだ。

てなわけで去年の2月から、準備やら何やらで急に忙しくなり、ブログにかまけていられなくなったというのが、この長期的な更新停止の真相である。

こういう事情をどこかで報告しなければと思いながら、ついに1年が経ってしまった。本当のことを言うと、書く時間がまったくなかったわけではなかったのだが、私の場合、ブログを書く思考と研究でものを考える思考が全然違うパターンをとるため、モードチェンジをしないとブログが書けない。

大学院の暮らし(や人間関係)は、それまでの世間との関わり方とはまったく違い、もろもろの「常識」も異なっていたため慣れるのも大変で、なかなかブログモードになれなかったのだ。

しかし、そのような生活の激変から1年と1ヶ月が経った今、まだ完全に状況に慣れたわけではないけれど、とりあえず楽しめるところまではなじんできたので、たまにはブログを更新しようと思い立ったわけである。

報告しておきたいことがいくつかある。まずこの「大宰府行き」の意味。

タイトルにあるとおり、昨年の日本公衆衛生学会が福岡だったので、参加したついでに立ち寄ったのである。やはり大学院生ともなれば学会の1つや2つは出席しておかないと・・(私が大学院で専攻しているのは保健医療学)というわけで、10年ぶりに出席してみた。なんだか以前より内向き度(行政関係者ばかり)が高まっている気はしたけれど、福岡のお友だちにおいしいお店に連れて行ってもらったりして、オフはまあまあ楽しめた。発表はいまいちなものが多く(特に私がやっている分野は)、今後この学会で発表するかどうかは検討を要すると思ったが、とりあえず情報収集をし、最終日のシンポジウムが中途半端な時間に終わってしまいそうだったので出席するのを取りやめて、帰りがけに、こちらはほぼ25年ぶり(高校の修学旅行以来)に大宰府に寄ることにした。

ある目的のために。

実は私は、ある怪しい研究所に研究員として籍を置いている。この学会の約1週間ほど前、その研究所から文部科学省あてに5本の科学研究費の申請が出されていた。私も1つ、自分が主任の研究計画を提出しており、名高い学問の神様に、その採択を祈願してこようと思い立ったのである。

大宰府に着いたのは午後2時ごろだった。

参道のみやげ物店には目もくれず境内で絵馬(500円)を買い、「文部科学省科学研究費が全部通りますように。CAPP研究員一同」と記し奉納。お参りして「うそ(鳥)のお守りつきおみくじ(500円)」を引くと「大吉」。なんと縁起が良いことよ、と、記念に持ち帰り(良いおみくじは持ち帰るものなのだ)、研究所に報告したのであった。

さて結果だが。

なんと、本当に全部採択された。
もちろん私の研究も。(どういう内容かは内緒)

大宰府恐るべし。

採択の知らせを受けた事務局Hさんは、「たまにうそをなでて『よろしくお願いね』と語りかけていた」というが、しかし投資1000円、結果はウン百万円(正確な額は書けない。全員分を合わせると4桁になると思う)。
交通費を考えても、ものすごくコストパフォーマンスの良い神社である。
何か大きな学問上の願い事がある人は、大宰府に頼んでみるとよいかもしれない。

もちろん、計画が採択レベルに達していることが第一だが、今回の計画は全て「権力の主流からは外れた人たちの計画」であるために「通常は通りにくい」研究ばかりだったのだ。(うちの研究所は反権力な人たちの巣窟)やはり多少は大宰府様が力を貸してくださったと考えるのが、歴史的経緯から考えると妥当であろう。


この近況報告は、次回に続く。

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by fishmind | 2009-05-06 15:06 | 作者の近況報告