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魚心あれば水心

uogokoro.exblog.jp

魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

樫の葉のラベル

樫の葉のラベル_b0010426_11185340.jpg

Talent Cepage Merlot Rouge
2004 Vin de Pays D'oc
Medaille D'Or
Paris 2005 Concours General Agricole
France

これも、MamaTがハロウィンに差し入れてくれたワインである。
近所の特売で880円だったらしいのだが、うちの近くの酒屋で980円で出ていたので、良い買い物だったと言えそうだ。



売り場のポップにも「パリ農業コンクール金賞受賞」とでかでかと書いてあり、シンボルのオークリーフ(樫の葉)も付いているのだが、ラベルの本体には「地酒(Vin de Pays D'oc)」と書いてあるだけで、産地の記載すらない。
要するにブレンド酒って事で、そのランクで「金賞」だったということなのだろう。

しかし疑問だ。

実は、古い友人の一人に、ワインセミナーに参加したりするようなワイン好きがいる。彼女から聞いた話なのだが、あるセミナーに日本ソムリエ協会の偉いさんが来て「ワインは2500円以上の本物で気軽に楽しんでくださいね」とレクチャーしたそうだ。
「1000円以下の安ワインは、酒税法の関係でフランスからブドウジュースを輸入して日本で醸造しているから本物ではない。」という話だったらしい。

そこで一言言いたい。
「3000円以上のワインを庶民が"気軽"に楽しめるかいっ!」
レクチャーを聞いた友人も「だよねー。」
だいたい「日本ソムリエ協会」自体が「フランスワイン普及のための回し者」なんと違うんか?(変な大阪弁になってしまった。何かに因縁つけたい時につい出てしまうのだ。)こういう「何とか賞受賞!」というやつも、売るためにすごくたくさんのランクに分けているのである。受賞ワインの絶対数が多いという事自体が、このワインの受賞によるランクづけが販路拡大のラベリングだということをあからさまに示していると思う。

と考えてみると、このワインの受賞内容に疑義が出てくる。
味はこの価格帯のワインの中では特に可もなく不可もなく、って感じだったので「損した」感はないのだけれど、もしソムリエ協会の方のおっしゃっていることが本当なら、このワインはフランスからブドウジュースを輸入して日本で作ったものということになる。そのワインが「パリ農業コンクール」で金賞を受賞したということは、何を意味するのかしら?

で、いくつか案(というか推測)を考えてみた。

1)フランスで作って賞を取ったブレンドワインを格安で輸入した。
2)フランスからブドウジュースを輸入して日本で作ったワインを「パリ農業コンクール」に出品して、見事賞を取った。
3)フランスで作って賞をとったワインと、フランスからブドウジュースを輸入して日本で作ったワインをブレンドして売っている。
4)その他

私は、あまりにもいろいろな可能性を考えすぎたので、可能性そのものを推測することができなくなってしまいました。(内心は3)が有力だと思っているが)なので、あなたの推測をぜひコメントください。そしてもしこのブログを読んでいる人の中に事実を知っている人がいたら、ぜひこっそりメールで教えてくださいね。

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by fishmind | 2007-01-24 11:22 | お酒の話

by AYUHA