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魚心あれば水心

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魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

カモノハシとカンガルー

カモノハシとカンガルー_b0010426_1315578.jpg

Platypus Run Shiraz Red
2001
Yering Station
Victoria, Australia
このおマヌケなラベルに魅かれて買ってしまった。

ブログ初登場のオーストラリアワイン。
今までなぜ登場しなかったかというと、オーストラリアワインを試飲して「おいしい」と思ったことがなかったから。
よく「最近はオーストラリアワインもおいしくなった」と聞くのだけれど、私にとってのオージーワインは「イエローテイル」。



ここで声を大にして聞きたいのだが(誰に?このワインを支持している人にだ!)、「イエローテイル」って美味しいか?!!?

イエローテイルを知らない人のために説明すると「全米売り上げNo1ワイン!」というキャッチコピーを使っているオーストラリアワインで、末端小売価格はだいたい700〜900円。うちの近くのスーパーは、フルボトル880円で売っている。
ラベルのデザインはカンガルー。

昔、まだ友人T(タグ参照)と同じ会社にいた頃、桜新町に住む彼女と私はよく一緒に帰っていた。ある日、半蔵門線(東急田園都市線でもある)の車内に貼られたイエローテイルの広告を見て「おいしいのかな」とつぶやいた私に、彼女が一言。
「サイテー。これが全米No.1なら、アメリカ人が味覚オンチって証拠だと思うわ。」

これを聞いたため、動物がついているラベルをつい買ってしまうという病気があるにも関わらず、このワインを買うという愚行を行わずに済んでいたのだが、ある日、近所のお好み焼き屋でこのブランドがグラスワインで出ているのを発見し、「いくらTさんに言われたからといっても、自分が試さないでブログで悪口は書けない。」と思って注文してみた。

飲んでみた結論。友人Tの舌は確かである。
太鼓判を押すが、このワイン、880円で買う価値なし。
広告にだまされないようにしてください。

なのでずっと買わずにきたオージーワインを買ったのは、ラベルと、このお店の店員が「うちのお店で扱っても良いと判断した商品です。(この店にはイエローテイルはない。ソムリエの資格を持つ店員がいる酒屋である。)」と言われたからだ。フルボトル980円、2本で1800円という、この店で下から2番目(一番下は2本で1000円という商品)の価格帯で、多分ブレンドワインだと思うのだけれど、この価格でこの味なら納得できる内容だった。同じブランドで確かシラーズとカベルネが出ていたが、軽めのミディアムで、パスタとかオリーブに合わせて普段楽しむにはちょうどいい感じ。

カンガルーもカモノハシも同じ、オーストラリアに固有の有袋類だが、ことワインに関しては、カンガルーでなくカモノハシを選ぶのが、間違いないと思われます。

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by fishmind | 2007-01-20 01:35 | 生物の話

by AYUHA