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魚心あれば水心

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魚心あれば水心あり:魚と水は互いに相手を欠くことのできない密接な間柄であることに例え、相手が好意を持てばこちらもそれに応ずる用意があることにいう(広辞苑)

特別寄稿:トドロキリポート

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轟 - TODOROKI -
Awamori Shochu
Helios Distillery Co.Ltd.
Nago, Okinawa

「あ"っ!」。Tさんがヘンな声で叫んだ。
玉川高島屋、通称「タマタカ」地下1階、お酒売り場でのことだ。



去年に引き続き今年も、このデパートのバレンタインデー特設売り場にやってきた。去年は「義理チョコ」を一緒に選ぶとともに、一部非常にお世話になっている方へ「感謝のプレゼント」をお送りしたのだが、現在失業中の私に今年は特段の「虚礼出費」はない。しかしまあTさんとのチョコ選びは楽しいし、何か掘り出し物があるかもしれないと、一緒に出かけることにした。

「タマタカ」は、ソニープラザのようなお子様対象ショップから、デメルやゴディバなどの超有名ブランドショップまでが同じフロア内に収まっていて、義理も本命もワンフロアで買えて便利。それに、Tさんがちょっと特別なものを贈りたい相手はみんな「お菓子よりお酒」な人。ここはお酒の揃えも良い。

美人で知的でお酒が強いTさんは、健康的な雰囲気で楽しく飲みたいおじさま方にとても人気がある。何かにつけて「お誘い」が入るが、二人っきりで飲みに行くわけにはいかないなあ・・・と判断されたとき、誘われるのが私である。帰る方向が同じなので、もし酔っぱらったとしても連れ帰ってくれるだろう、という安心感もあるようだ。
当て馬だろうが何だろうが、上等なものをごちそうしていただけるチャンスを逃すことはないと、お誘いにはありがたく同伴させていただいている。
なので、彼女がお礼の品を贈りたい相手には私もお世話になっている。やはり自分も幾ばくかは出資しようかな、という気もちから、二人で、お酒にちょっとしたおつまみ的なものをつけて送る手配をするのが例年だ。

てなわけで、二人でお酒売り場をふらついていて、この泡盛を発見した。Tさんは大いに盛り上がり、「私これにするわ。」と即決。実はTさん、自分用にも1本買いたがったのだが、残念ながら「出ているのみです。」ということで、試飲せずの贈答となった。

その後、丁寧なお礼メールが届いたのだが、味については書かれておらず、結局どんな味だったのかはわからずじまい。二人の間で長く「謎」とされていたが、先週近所の酒屋でこれを発見した。
即購入してTさんに連絡すると、「飲みたいっ!」。「じゃあブログに評価を書いてくれる?」と言ったら、「そうねえ、でも私、実は泡盛ってそれほど好きじゃないのよね・・・。」などと言ってる。
あんたはたいして好きでもない酒を名前だけで選んだのかいな。(私は泡盛好きですから。)
「でも書くわ」と言ってくれたので、ホワイトデーということもあり、彼女の寄稿による評価を掲載させていただきます。

<一日目の感想>
「轟」ですが、家でいただいてみました。
でも、はっきりいって私はそれほど感心しませんでした。

ただ、その日その日の体調や、おなかのすき具合、おつまみで全然感じ方が変わってくるので、決め付けられません。明日また試してみます。
ストレートの感想は、ちょっと鼻に残る臭みがあるのだけれど、これが泡盛独特の香とも違っているのです。味は、どぎつくなく、どちらかといえば、さっぱりと軽い感じ。
なので、普通の泡盛とは、ちょっと違う感じでした(ただし、私はあまり泡盛を飲まないので、泡盛同士の比較はできませんが)。

<二日目の感想>
「轟」を、ゆうべお湯割りでいただいてみました。
そうしたら、独特の臭みが取れて、すっきりしたさわやかな味になりました。ただ、あまり特徴がなくなってしまった感じではあります。これは、20度というアルコール度の低さもあると思います。
きっと、私はプレゼントした方の30度の方が合うように思いますね。

今度は30度の方を試してみようと思います。

感想にあるように、「轟」には2種類あり、今回の感想は全国で手に入る20度というアルコール度数低めの商品。一方贈った「轟」は写真のものより上等でアルコール度数も高い(30度)、沖縄限定の別バージョン。この沖縄限定バージョンは、タマタカ以外に全国の「わしたショップ(沖縄県特産品を扱っているお店)」でも手に入る。今回「轟」を調べていて、沖縄県がお役所にしてはとても見やすく使い勝手の良いサイトを開設していることを知った。特に、沖縄の文化や自然を紹介しているページは必見。泡盛の欄には2種類の「轟」の違いもちゃんと紹介されている。

写真の商品には「醇良無比」とあるが、贈った方は「普通の上等」がコピー。

「『普通の上等』って、Tさんにぴったりの形容詞だね」と言ったら、「どういう意味?」と突っ込まれ、庶民的な美しさ、って感じかなあ、気どりがないとか、親しみやすいとか・・・とちょっと墓穴な発言をしたら、「要するに高級じゃない、ってことかしら?」とご機嫌斜めに。
いやいや、そういう意味ではない(ちょっとそうかも?)のですよ。
この泡盛の醸造元はヘリオス酒造。ヘリオス、って太陽神のことだよ。さっぱりと明るくて華やかなTさんにぴったりじゃありませんか。

私は実は個人的にはもう少しTさんは自分の高級感を演出するような駆け引きをしてもいいんじゃないかと思うんだけど、あなた、タカビーな女は嫌いでしょ。
「普通の上等」だからこそ、皆さん誘ってくださるんです。もっと、自分の「セールスポイント」に自信を持ってね。

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by fishmind | 2006-03-14 05:31 | お酒の話

by AYUHA